実況!カッサのタバッキ


劇場誕生1ヵ月を記念して。
テトの日常をちょこっと切り取ってみました。
以下、会話形式でお届けします。

関連作品 ; 『天満月の夢』 『テトの冒険』 《 come pare e piace 》

「あ〜あ。今日の野外活動、雨で中止になっちゃうなんてな〜」
「ミランはずっと楽しみにしてたもんな。そんなに行きたかった、野外キャンプ?」
「あたりまえだろー。テトは行きたくなかったわけ?」
「だってあそこのキャンプ場、家族で毎年行ってるし」
「家族と行くのと同学年の友達と行くのでは、ずいぶん違うものですよ。
 はい、これは僕から。絞りたてカランツのジュースです」
「わ〜。ありがと、カッサ!」
「ん〜〜おいしいvv」
「ふふふ。それにしても、よく降る雨ですね〜」
「ホントに」

 カランカランカラン

「ひゃ〜濡れたぁ。カッサ、タオル貸して、タオル!」
「だから、もう少し待ってから帰ろうって言っただろ、タキ!」
「いらっしゃい。あちゃー、びしょぬれじゃないですか。
 待ってて下さい、タオル取ってきますから」
「……あ〜あ。ウルサイのが来ちゃったよ」
「なんだ、小生意気なヤツがいたのかよ」
「弟君、ちょっとごめん。鞄置かせてくれる? ……はぁ〜。走った〜、疲れた〜」
「学校からずっと走って来たんですか?」
「そうなのよ〜。おれは小降りになるまで待とうって言ったんだけど、タキが帰るって聞かなくて」
「傘くらい持って出れば良かったのに」
「うるせぇな。そう言うおまえは……ちっ、持ってるのかよ」
「あたりまえデショ。どこぞの馬鹿兄とは違いますから」
「か〜っ。かわいくねぇ〜」
「お待たせしました。タオルどうぞ」
「おっ、サンキュ〜」
「じゃあお借りします」
「にしても、おまえ。いいモン飲んでんじゃねぇか」
「あっ、ちょっと勝手に飲まないでよッ」
「タキ君、同じもの持ってきますから……」
「いや、いいわ。おれもう帰るし。今日はひとまず雨宿りに寄っただけ。
 さ、テト。帰るぞ」
「! なんでぼくまで!」
「おれ傘ねーし」
「うわ〜。ヤな感じ〜。おれ、弟君に同情しちゃうな」
「だまれ、ディーハ。タオルありがと、カッサ。ジュースもうまかった。テト、」
「ったく、どうしてぼくが……」
「早くしろ。4時からの再放送に間に合わないだろ」
「……………………」

 カランカランカラン

「……でもナンダカンダ言いながら、あの兄弟仲いいですよね」
「おっ、キミもそう思う? タキのヤツも横暴だけど、心ン中じゃ絶対弟Loveだもんな〜」
「少し雨脚も収まってきたみたいですね。再放送とやらに間に合えばいいんですけど。
 で、今は何の再放送をやってるんですか?」
「……って、アレでしょう?」
「……アレだよなぁ」
「「う〜〜〜〜〜ん…………」」
「訊かない方が良さそうですね……」
「じゃあ、ぼくももう帰る! カッサ、また来るね!」
「じゃあおれも。傘一本もらえる?」
「はい、3リーラです……気を付けて帰って下さいね」
「「また!」」
「ありがとうございました〜」

如何でしたでしょうか?
登場人物は全部で5人。
誰が誰だか分かりましたか?(笑)
感想を是非お聞かせ下さい♪
それでは次は『テトの冒険』2・X「時の館」でお目にかかりましょう♪ 
 

 

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