『天満月の夢』・10

 さて、ここまでつらつらと書いてきたわけですが。

 どうでしょう。少しでも関心を持って頂くことはできたでしょうか。


 朔個人としては、『天満月の夢』が大のお気に入りです。
 M嬢との思い出、高校時代の思い出が詰まった、大切な作品です。
 だから。
 高3の時に完成させた『天球儀劇場』の時の雰囲気を、なるべくそのままカタチにしたかった。

 でも、読み返せばやっぱりそれは未熟な作品で、
 手直しせざるを得ない部分も多く……

 今の自分なら、こうは書かない、こんな展開にはならない、
 こんなことはもう思いつけない……

 ……そう考えると少し淋しいので、
 ここは敢えて、

 今の自分ならもっとこうする、こうした方が膨らむ、
 こう考えることもできる……

 と考えたいものです(笑)

 でも本当に。
 高校生の頃の自分は、もっと何事にも一所懸命だったような…気がします(^-^;)

 もっと、物語と向き合っていたような……

 すいません、『セイレーン』がどうして心残りで……(^-^;)
 もっとよく考えて書けば良かった……。

 ま、『セイレーン』についてはまた「セイレーン」で語ることにして。


『天満月の夢』、たくさんの皆さまに愛されるような作品であってほしいものです。
 でも朔は、
 自分の好みが敢えてマイナーな方、マイナー方へと傾いているのを知っているので
「すべての皆さまに愛されたい」とは願いません。

 誰かたった1人だけでも、
「自分の子供にも読ませたい」と思ってくれた人がいたなら……
 それで満足です。もう、してやったり☆です。こんな幸せなことはありません。

 テトやムーンが「お気に入り」と言ってくれる誰かが、
 どこかにいると信じて。


『天満月の夢』の裏話は、これでお終いです。
 最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


  ---朔(葉月朔)---


2006/2/14  14:36