『天満月の夢』・3

 テトを放置して何をしていたかと言えば、
 セイレーンを作っていました。
 と言っても、途中で放り出しましたが(笑)

 で、卒業直前…もしくは直後から?
 突然朔は創作熱に浮かされまして。

 実は朔は、小学校・中学校と「卒業製作」と称してそれぞれ作品を残してきてたんです。
 で、おおっと、高校の卒業制作は何にしよう?! もうセイレーンじゃ間に合わないよ?!
 となって、急にテトを思い出した、というわけです(笑)

 今、ここ(手元)に高校の時の卒業制作として作った一冊の本があります。
 総タイトルは「天球儀劇場」、
 中身は2本立てで、
 第一部が写真と詩?から成る「綺麗展覧会」(某漫画のタイトルです/笑)、
 第二部が「天満月の夢」です。
 「綺麗〜」の方も、完全に「天〜」と無関係というわけではないんですけどね。
 ふたつの繋がりは、「ブルーダリア号」です。

 この段階で『天満月の夢』というタイトルが付けられました。
 すでにプロローグやエピローグも見られ、話の流れもほとんど同じです。
 多少違いますが、それはまたおいおい。

 ちなみに、ブリキのロボットの名前は「サンロラド」でした。
 これまたなんとな〜く付けた名前なのですが(笑)、
 なんとな〜く月のクレーターっぽいかな?というニュアンスで付けました。
 自分でも意味が解りません…
 でも「晴れの海」とかあるじゃないですか。
 たぶん、そんなカンジで……たぶん……
 あと、エアの名前はエレアでした。あんま変わってへんけど。

 でもその後、サンロラドは別のところで使われるわけですね。
 ハイ。『黎明の世界』です(笑)
 この話も、タイトルこそ付いていませんでしたが、設定自体は古いです。
 設定だけで…3回くらい改訂したような気が……
 
 で、サンロラド、という響きはいかにも砂漠っぽいな、と思いまして。

 サン=太陽=乾いてる・熱い=クレーター・砂漠
 という連想だと思われます。

 ロラド皇国は砂漠化する設定だったので、
 だったらロラドはこの国の名前にしよう。 
 砂漠化しちゃった後はサンロラドにして、砂漠の名前にしてしまおう。
 …という運びになったのです。
 なので、《異世界シリーズ》第2部では、
 現在のロラド皇国の位置には「サンロラド」砂漠が広がっていると思います(笑)

 あー。また脱線してるよ。
 えと、この段階でもまだラジオドラマの脚本みたいな感じでした。 
 テトと、ムーンと、語り部と。その他もろもろと。