『天満月の夢』・4

 一気に話は飛びまして、2005年の3月です。
 ここでもまた1つこぼれ話を。

 月へと帰ってゆくムーンが乗る船の座席は、
『天球儀劇場』の時点では「A0006810/B34」になっています。
 これ、明らかに何も考えずに、デタラメにキーボードを叩いた結果だと思われます(笑)
 それが、新風舎さんに応募する段にあたって
「a0430m/03-D」に変わったその理由は……
 ↑これ。
 04:30a.m.って意味です(笑)
 つまり、それを書いていた時間です(笑)

 確か、応募の締め切りが3月3日だったんですよ。
 で、朔は前日の2日に、
「ヤバイ、もう間に合わん、間に合わん(汗)」とか言いながら、
 某茶寮で催されていたひなまつり茶会に行ってました(笑)
 欠席できないんですよ、料理の準備の都合から。
 それで、よく覚えているのです。
 徹夜…だったんだよなぁ。
 朝9時を待ってすぐに郵便局行って、それから寝たもんなぁ(笑)
 しみじみしてしまいますね。

 その後、《閑古鳥の啼く朝に》用にバージョンを変えて、
 ここでは「p0430m/04D」になってます。
 これも、意味は04:30p.m.ですね(笑)
 書いてた時間です。


 話が前後しますが、ここらへんで話を本筋に戻します。
 えーと、朔が新風舎さんの「出版賞」を知ったのは、ある雑誌がきっかけでした。
 2月のことです。
 いつも購入しているわけではないのですが、
 たまたま興味のある特集が組まれていたので、買ったのです。
 でも2月は学校の試験なんかも忙しく、
 しかも試験が終われば、ほとんど間を空けずに朔はイタリアへ旅行に出発しました。
 で、帰ってきて、しばらく余韻に浸ってて、
「ああ〜、何か新しいことしたいな、何かに挑戦してみたいな」
 と漠然と思っていました。
 イタリアが予想以上に楽しくて、浮かれていたのです(笑)
 そんな時に雑誌を読み返し、「絵本・童話作品の応募大歓迎!」とあったのを見て、
「そうだ! 天〜って童話じゃない?!」
 と思い、一週間くらいで全てを打ち直し、応募したわけです。

 そう、その時の朔は、天〜を童話の一種だと思っていたのです。
 地の文がなく、
 そこはすべて「語り部のセリフ(ナレーション)」のようなものだと捉えていたので、
 まるで母が子に読んで聞かせる、そんな物語なのだと思っていました。
 
 それで、自信満々に童話として応募したのですが…
 はじめてお会いした時、プロデューサーの方から「これは児童文学ですね」
 と言われてしまいました(笑)

 いえ、別にそれが不満だったわけでなく、
 商業出版として、ユーザー対象を正しく把握することの必要性に、はじめて気付いたのです。

 ああ〜、なるほど〜と思いました。

 童話としては、長すぎますよね…。
 言葉遊びだって、小さい子にはわからないだろうし。
 でも、そう考えると、不思議の国のアリスって…童話? 児童文学?
 よく絵本にもなってますけど。
 あのおもしろさを解るには、やっぱり年齢も必要ですよね。
 小さい子には小さい子なりの楽しみ方があるのはわかりますが。

 また脱線してるよ。
 応募するにあたって、多少の手直しがありました。
 一番の違いはやはり、語り部をやめて、地の文としたことです。
 その他の違いはまた次回。