さて、手直しの部分ですが。
最大の違いは2つ。
1つ目は、テトとムーンが出会う四ツ角です。
現在《テト》シリーズでは通称「Alice」と呼ばれている四ツ角は、応募するために打ち直しをしているときにふと浮かび上がってきました。
とりもなおさず、イタリアの影響です(笑)
ホントにおしゃれな、想像(創造)力を掻き立てる、素敵な街並みだったのです♪
この時点ではまだ、地下に電車が走っているとは思ってもみませでした。
ここが地下鉄の交わるグランドクロスになったのは、《テト》シリーズからです。
2つ目は、ノインです。
彼女は、『天球儀劇場』の段階では存在しませんでした。
でも朔は昔から、陰と陽、月と太陽、白と黒といった対称が大好きでして(笑)
白の姫に対して黒の姫もいるでしょう〜♪ということになって、急遽生み出しました。
そうそう、「光の涙」は、元はそのまんま「月の石」という名前でした。
でもそれじゃあヒネリがないな、と思って、応募の時に名前を変更しました。
葉っぱからすべり落ちる雫は、涙のカタチをしていると思ったので。
その他の違いは、前述のブリキのロボットと、エアの名前、
《時の館》へ続く迷路のような柊の植え込み、小物の設定…と、細々とあります。
特に小物については、かなり手直ししました。
それまでは漠然としか書いていなかったので。
というか、かなり自分の好きなものを盛り込みました(笑)
今思えば、カッサのタバッキの原型は、《忘れんぼ横丁》のあの店に見えますね。
ぜひ朔も行ってみたいです(笑)
ところで、皆さまは
ハルシオン祭で少年たちが口にした"Green
Appophylite"をご存知ですか?
誰にも指摘されなかったので放置していたのですが、
これは「魚眼石ギョガンセキ」という名の石です(笑)
少年たちは水族館でこれを観たいと言っていますが、これも言葉遊びのひとつ。
石を、その名前から本物の魚に見立てています。
いえ、もしかすると、透明な水の中を綺麗な石たちがキラキラと泳ぐ、そんな水族館なのかもしれませんが(笑)。
緑色の、綺麗な石です。
残念ながら朔の手元にこの石はないので、お目に掛けることはできないのですが、ネットで検索すればすぐ見つかると思いますよ。
このように、『天満月の夢』では言葉遊びが重要な要素の1つになっています。
タイトルからして掛詞ですし。
言葉遊びについては、また次回。
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