《テト》T・11

「もうひとりのトキ」

 月の世界のトキに名を訊かれ、
  「どうしたの、トキ。
   ぼくはルッカだよ」

 と答えるテト。
 ”ルッカ”になりかけています。
 だけどまだ、トキに出会った記憶など、テトとしての記憶も残ってます。
 やたらと眠くなるのは、”自分”ではなくなることへの弊害だとでも思って下さい。
 適当に書いたんでよく解りません(笑)


「鎮守の森へ」

 輝夜は、やはり竹取物語のお姫様をイメージして作ったので、
 朔の頭の中では純和風です。
 格好も、巫女スタイルのようなものです。
 それで月華と双子だっていうんだから、すごいなぁ(笑)
 どないやねん。
 輝夜のいる《鎮守の森》も、神社のイメージです。
 テトやムーンがそれを知る由もありませんが(笑)


「輝夜」 

 光の妖精、レオファが登場します。
 出てきたところで、特にアクションは起こしませんが。

 レオファは、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
 『黎明の世界』にも光の女神として出てきます。
 朔の頭の中にずっといる存在で、
 一番初めに物語に登場したのは、中学校の自主卒業制作として書いた作品でした。
 そこには輝夜も、ちらっと出てきます。
 古い設定だなぁ(笑)
 輝夜がレオファをお遣いにして、日本まできな粉を買わせに行く
 というも、中学生の時の話の設定です。

 朔は、なよなよとした女の子があまり好きではありません。
 かぐや姫をモチーフとするなら、もっとお淑やかな女性にすべきだったのでしょうが、
 朔には無理です。
 そんなわけで輝夜は、おかっぱ頭のよく似合う、快活な女の子になりました。
 

「お兄様」 

 快活な輝夜も、今はひどいホームシック状態です。
 地球が恋しい、兄に会ってみたい、でも立場が……
 という板ばさみに、たぶん何百年も苦しんできたんでしょうね。
 健康だった心も、長い年月の間に、今では少しずつノインに侵食されてきています。
 輝夜の夢見が悪く、ドォム内の環境が悪化しているのも、ノインの影響です。

 でもテトから月華の手がかりを得、輝夜は一時明るさを取り戻します。