《テト》T・12

「宮殿へ」

 なんか…読み返してみて、自分の書いた話ではないような気がしました。
 特に、保健室の場面とか。
 うまく説明できませんけど。

 なんだか収まりの悪い回ですね。
 次の場面へのつなぎとしての役割しか果たしてないような気がします。
 
 
「異変」

《トラン》のカプセルに乗り込んだまま眠っていたテトたち。
 目が覚めたら《トラン》は緊急停車中で、ドォム内では竜巻が荒れ狂い、地震まで起きるという寸法です。
 嫌な展開…(笑)
 朔なら絶対乗り合わせたくないですね。

 何はともあれ、テトとムーンは互いに庇い合うようにしてカプセルでじっとしています。
 するといつの間にか乗客が消え、一歩踏み出した瞬間に場面は《時の館》に移ります。


「ノイン」

 テトたちが訪れたのは、月の世界の《時の館》です。
 セリフが「〇〇」になっているのが、月の世界のトキ。
『〇〇』になっているのが、地球のトキです。

 輝夜の心境の変化によって、大災害が猛威をふるう月の世界。
 何がそこまで輝夜を絶望させたのか、その理由は7−W「絶望」で明らかになります。
 伏線は3−Z「ないしょ話」です。
 伏線…カッコ良い言葉ですね。
 朔の場合、それはほとんど偶然の産物ですが(笑)

 これも例によって、思いつきで利用した設定です。
 話をさっさと進めようと思い、じゃあもう崩壊させてしまえと思って、
 急遽輝夜を混乱に突き落としました。
 でも理由の説明をしなきゃいけないから、どうしようかな〜と思って
 読み返していると、ルッカと月華の会話が目に止まり、
 よしこれを使おうと思って、ここへ繋げました(笑)

 そろそろ、物語のプロットを作るという作業を覚えたいものですね。


「作戦」

 崩壊の進むドォム…朔が何を思い浮かべてこの情景描写をしていたか、
 わかる人にはわかるかもしれません(笑)
 こちら、ダイヤモンドダストも雪も降ってはおりませんが。

 冬至・夏至、というのは、朔の好きな言葉&概念です。
 先年の冬至の朝にテトとムーンは出逢い、
 そしてふたりで見たハルシオンの産んだ卵が孵るのが、夏至の夜。
 自己満足です(笑)
 ちなみにこれは元々考えてた設定ではなくて、
《テト》Tを書いてるうちに実際に夏至が近付いてきたので、 
 そうだ、そうしようと思いついただけです。
 思いついたら即採用です(笑)

 ブリキのロボットの登場です。
 どうにも物語の収拾がつかなくなって、急遽『天満月の夢』から助っ人で来てもらいました。
 この時点ではまだ『天満月の夢』を公開してなかったんですけどね(笑)
 なぜか彼の口調が、べらんめぇ口調(江戸っ子調?)になってます(笑)
 まるでどこかの時代劇の町人役のよう……(笑)
 おもしろいからそのままにしておきます。