《テト》T・8

「困惑」

 うーわー…これはまた……。
 ということで、またしてもディーハの口調を修正しておきました。
 ふぅ。
 
 さてテトが行方不明になって、タキの慌てふためく日々がはじまります(笑)
 ルッカがミランたちを恐怖のどん底に突き落とした方法…
 朔も知りたいような、知りたくないような。
 怖い話でもしたんでしょうか(笑)


「お兄ちゃんの苦労」

  なぁ、テト。
  おまえ、もうホント、そろそろ帰って来いよ……


 の部分がお気に入りです♪
 いつになく弱気なタキが可愛くないですか? 親ばか?

  「んん、ビミョウ?」

 と答える月華も好きだったりします(笑)
 月華は、正体不明の飄々としたイメージで動かしてました。
 途中から変わってきましたけど。
 《テト》Uでは、もう一度月華の飄々とした所を書きたいです。


「タキ、《時の館》を訪問する」

  先にルッカが開き直った。
 「よーし! オレも連れてけー!!」
  ふんぞり返って命令口調だ。


 の部分も好き(笑)
 小さい子の我儘は、ひねくれた愛情表現だったりしません?
 素直じゃないのが可愛いなぁ、と思うのです。
 おじゃる〇とか(笑)

 タキたちを待つ間、月を見上げて幸せそうにしている月華。
 この時彼は、輝夜に思いを馳せています。
 きっと幸せに暮らしているんだろうなぁ。と思い込んでいる月華と
 何もかも投げ出してでも、兄に会いたいと願う輝夜と。
 一度も出会ったことのない兄妹は、ここでもすれ違っています。

 さて、月華に連れられて《時の館》にやってきたタキ。
 一目見て、トキとは仲良くなれないと判断します(笑)
 タキ曰くトキは優等生タイプだから、だそうですが、
 しかしタキは《テト》Uでシオとは仲良くなってます。
 たぶん最初から、シオの素顔に気付いてたんでしょうね(笑)

 最後にタキが

   だから! テトはどうしたんだーッ!!

 と叫ぶところ。
 ここも好きです…と書こうとして、今気付きました。

 そうか、バカな子ほど可愛いんだ。

 と(笑)


「うさ林檎」

 このタイトル…かなり苦し紛れに付けました。
 いやにそればかりはっきり覚えてます。
 それからもうひとつ。
 
  しゃくしゃくしゃく……
  室内に、林檎を齧る音だけがやけに響く。
  しゅらしゅらしゅら……
  ルッカめ。幸せそうに耳垂らしやがって。
  しょりしょりしょり…… 
  共食いじゃねぇか。


 この部分。
 どうしても林檎をかじる音を「しゃ・しゅ・しょ」で表現したくて……
 半ば意地になって、そしてやけくそになって「しゅらしゅら」という擬音語を作りました(笑)
 やっぱり、無理がありますね。
 でもホントに頭を悩ませたんですよ。
 それはもう、本筋がどうでもよく思えるくらい、真剣に考えたんです。
 結果がこれですが(笑)


「鏡の間」

 まさかまさかの展開。
 なんと月の世界にも《トキ》がいたとは!
 朔も知りませんでした。

 これ、勢いに任せて書いてたら、月と連絡を取る手段を作らざるを得なくて、
 でもここでまた新しい登場人物増やすのはめんどくさいな〜と思い、
 じゃあ、トキは地球も月も、全部の時間を支配することにしようか、
 いや待て、それでは『天満月の夢』と設定が変わってしまう、
 そうだ、じゃあトキは何人もいることにしよう、
 そういう流れでこうなりました。

 ところで朔、大ボラを吹いてます。
 
  「なるべくはやく、元に戻した方がいいと思うんだ。
  いざとなれば……、」


 トキとトキの会話の中で、さも非常の時には手を打つ方法があるような書き方をしていますが。
 実は、具体的な方法なんて何も考えていませんでした(笑)
 時々…というよりはもう少し高い頻度で、朔はこういうことをします。
 さも伏線を張ったように見せかけ、実は作者もその実態を捉えていないという(笑)
 自分の首をしめる行為ですが、その仮伏線が後で上手く使えると、
 それはもううれしいのです。
 
 そういう意味では、2−W「切符」の文句も、先のことを考えずに書いた伏線でした。