《テト》T・9

「飛行船に乗って」

 なんやそら、という展開を迎えた回。
 月の世界に対する具体的なイメージを持たないままはじめるから、こんなことにあるんですね。
 はっはっはーだ。
 もうすでに、このとき何を考えて物語を書いていたのか思い出せません。
 読み返すだに恥ずかしい……


「ムーンとの再会」

 やっとムーンが登場した回。
 そしてサーラも初お目見え。

 サーラは……お話に活力を与えたくて、投入したキャラクターです。
 なんか少年ばっかりだな、と思って女の子にしてみました。
 この頃はまだ、サーラはいろいろと活躍してくれる予定だったというか、漠然とそう思っていたというか……
 なのに、サーラに嫌われてしまい、彼女は朔の中であまり息づいてくれませんでした。
 生かしきれなかった、朔の力不足です。
 《テト》Uで、再チャレンジしたいキャラクターですね。


「よくわからないけど」

 これまた、苦し紛れにつけたタイトルです。
 それにしても、もっとどうにかならんのか……

 女の子がこんな凶暴だとは思わなかった……

 テトはそう言いますが、女の子って結構凶暴ですよね?
 元々の力がないぶん、攻撃にも遠慮がないというか。
 ちなみに、テトたちが通っている学校は男子校です。
 だからテトは、あんまり身近に女友達がいないのです。
 女の子に幻想を抱いてるとも言う(笑)

 最後、ムーンとサーラのルッカに対する意見が二分します。
 これはルッカが、ムーンにだけ優しいからです。
 ルッカ……この子も、《テト》Uでもう一度挑戦したいなぁ。


「寮にて」

『天満月の夢』と設定を照らし合わせながら前半は書きました。
 後半の、ムーンの学校での学習内容は、
『不思議の国アリス』を意識しながら考えました。
 グリフォンとニセウミガメのやり取りみたいな、
 ナンセンスなのが好きなのです(笑)

 さて、いよいよ輝夜の名前がムーンの口から出てきます。
 ここではじめて「カグヤ」から漢字表記になったんですね。

 物語は混沌の渦に放り込まれますよ〜(^-^;)