* 憂鬱 *
あ〜う〜この物語は……
個人的にどうにもストレスが溜まり、それをそのままなんの捻りもなくストレートにぶつけた作品です……。
なので、最初に言っておきますがオチはありません。
この物語のラストは、本当にもう恥ずかしいほど適当です。
だって朔自身、この物語で取り上げた問題についてまだ解決策が見つからないし、あんな簡単に自分の気持ちに整理がつくはずないし。
でもお話としていつまでもこんな暗いぐちゃぐちゃしたものを書いているわけにはいかないので、一応の妥協案というか無難に終わらせようとした結果のアレです。
問題の根っこはものすごく深いと処にあり、一朝一夕に解決できるものではありません。
だから、この問題は今後もコナを媒体として取り上げていくかもです。
画像は、サン・ピエトロ大聖堂の天井画の一部…だったはず。
コナはディーハの姉で、今は家を離れて全寮制の女学校に通っています。
大聖堂の付属学校ということで、その大聖堂とはもちろん、テトやタキたちがボランティアに行くあの大聖堂のことです。
女性らしさに憧れる気持ちと、女だからと特別扱いされることへの嫌悪。
コナの中では両者が鬩ぎ合っています。
どちらも素直な自分の気持ちなのに、両立することはなく。
自分のことを好きになりきれないコナは、それ故に自分に好意を寄せる異性に反感を覚えます。
コナが本当に望んでいるのは、清濁併せて「コナリー」という存在を受け入れてくれる「誰か」なのかもしれません。
* カフェ *
自分を持て余し、気分転換に「外」に出かけたコナ。
そこへ、学校の後輩たちが偶然現れます。
異性だけでなく、同性にも厳しい視線を向けるコナ。
一方の後輩たちはコナを慕いながらも、その扱いはどう見てもお気に入りの人形やペットに対するモノ。
ここでもコナは、己の外見だけをちやほやする後輩たちに反感を抱いています。
そして待ち合わせに遅れてやって来たのは弟ディーハ。
実はここで、「憧れは歌の背中に乗って」とリンクしています(笑)
評議委員会の出席をタキに頼んだディーハは、こうしてコナの元へ飛んで来ていたのでした。
* 弟 *
小さい頃は対等(というかかなり優勢)だった、自分と弟という距離。
しかしそれも、成長するに従って立場が逆転するのはしょうがないことかもしれません。
朔自身、弟とは6つ離れているので、いつまでもガキだガキだと思っていた弟が、長期休暇で帰省する度に著しく成長しているサマを見て気持ち悪く思ったものです。
声変わりなんて、日々の変化に接していなかった分、何ヶ月ぶりかで会ってその事実を耳にした時はかなり驚かされました。
……そんなわけで、この回にはかなり朔自身の実体験が投影されています。
まぁ朔はコナほど繊細ではないので、弟をテイのいい奴隷扱いしてこき使ってますが。
(でも基本的には、本とゲームで繋がったギブアンドテイクのはず……!)
何もかもが嫌になったとき、知らないトコロへ行きたがる、というのも朔の習癖です。
朔の場合は「日本を飛び出したくなる」ですけど。
何かに行き詰まったら、外国へ行ってリフレッシュします。
そうじゃないと窒息しそうになるから。
と。ここまでは、コナの心情に難なく朔を重ねることができるのですが、
この先は全くそんなはずありません。
こんな風にあっさり自分の中で決着がつくならハナっから悩んだりしないっつーの。
でも自分の中で答えがでないからってこのまま物語を放置するわけにもいかないので、取って付けたような無理矢理で陳腐なラストを付けました。
もうこの点に関しては見逃して下さいと平身低頭でお願い申しあげますm(_
_)m
この先コナが誰かを好きになることはあるのか。
朔もその点に注目していきたいキャラクターです。
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